「新感線☆NEXUS 荒神〜Arajin〜」

とうとう千秋楽を迎えた「荒神」ですが、
私は4/8の夜の回に新感線FANの友人と二人で観て来ました。

小ネタや内容については色んなところでかかれてますから、
ここではあくまで私の主観について。
お暇な方だけお読みください。

さて、ジャニ好きと銘打ったブログで言うのもなんですが、
実のところ私は新感線FANで、
ジャニスケジュールの合間を縫っては観劇している身の上だったりします。
なので正直森田氏の初舞台が新感線と聞いて複雑でした。

立ち回り?問題ないでしょう。
台詞回し?そのうち慣れるでしょう。
八百屋舞台?ブイのステージも似た様なものでしょう。

アドリブ・・・・・・・・・・・・・・

ここがね、一番心配でした(*^。^*)
だから見終わってすぐに思ったことは

「まだまだやな…」
だったりして。

コンサの初期は板の上でしゃべらないというのでスポットまでもらっていた森田氏が、
今ではちゃんとカミコンでお話してもちろん成長しているわけですが、
新感線のアドリブは相当濃い。
自爆ネタも多い。
それを笑って、尚かつ気の利いたきりかえしができれば一人前。
・・・まぁでも今までの客演の人で見事に切り替えしていたのはそうそういらっしゃらないですけど。
(そういえば堤さんはいい感じだったなぁ)

やっぱり「ありがとうの歌」を橋本さん(ドン・ボラー)振られて、
でノリ突込み入れるくらいの度胸ができたらパート2やっていただけたらと思います(*^。^*)

とはいえ森田氏はそつなくこなしていた方かと。
台詞も聞こえたし、目だったとちりもなかったし。
立ち回りはちょっと流れすぎていたきらいがありますが、
回数こなして、余裕ができれば身体能力的には問題ないし勘もいいから、
もっと見栄えのいい立ち回りもできるようになるでしょう。

いっそそれこそめだかさんじゃないですが、
小さいことをもっとキャラに生かしたらいいのにと思いますね。
そしたらもっとキャラに深みが出るし。

元々新感線の役者さんはその役者さん自体にキャラがついているところがあって、
河野さん(新九郎)の二日酔いとか、
粟根さん(ツボイ)や橋本さん(ボラー)や右近さん(地獄の番犬ドギー)の独特の台詞回しとかは、
ある程度キャラクタライズされているので、
こういう芝居だったらこの人はこの辺りの役だろう、みたいなところがあるんです。
そこに森田氏が入っていくなら、
中島さんが今回作ってくれた「やんちゃ坊主」のイメージをもっともっとディフォルメして、
印象付けて欲しかったなと思うんですよ。
それがアドリブだったり、オーバーアクションだったり、立ち回りの動きだったりするんですけどね。
(でもやっぱりいっぱいっぱいだよなぁ)
そこらへんを次回に期待したいところです。


芝居全体では新感線としたら60点くらいかなぁ。
普通のお芝居レベルでは十分満足なんですが、あくまで新感線の芝居としてはってことです。

ただ、今回のお芝居の目的自体が「若者向け」の軽めのものをということなので、
そういう意味では成功だと思います。
新感線の芝居が幕間なしの二時間ちょっとという段階でびっくり。
(さすがに大阪は多少長くなってましたが)
でもあちこちの感想読んでたら2時間でも眠くなっちゃう人がいる様子。
森田氏が初芝居ということで、
今回こうしたお芝居自体見るのも初めてという人も結構いらっしゃったんでしょうね。
そういう人に劇場に足を運んでもらえるというのはいいことですよ。
(チケット取りにくくて今回は随分新感線FANは泣きましたが)

話も犬夜叉をジャンプに持ってきて読みきりにしたみたいな感じだし。
(最初ストーリー読んだときは「ランプランプ」かと思った)
人気が出たら連載かな〜という引きでしたしね。
(だってまだ501ポイントあるじゃない。大団円まで)
「花の紅天狗」(ガラスの仮面を激しくパロディにした作品)ほどコテコテでもなく。
下ネタも禁止されたのか言うほどにさらっとした仕上がり。
(…まぁ、古田アニキもいらっしゃいませんから)
いつも濃い味付けのものばかり食べていたので今回は随分さっぱりとした後味ですね。

前述の新感線メンバーはいつものように手堅い仕事をしてはりましたが、
もうちょっと右近さんの出番があったらよかったな。
でも今回は全く歌わないんですよね。
そりゃあ右近さんの出番ないよな・・・。
(でも地獄の番犬コンビの名前はどう考えてもデカレンジャーのあの二人。びっくりしたよ、中島さん)

小ネタで受けたのは田辺さん(風雅)と川原さん(剣)に無理難題を言うボラー化した殿様。
「諸手をあげて喜んでくれるな?」という殿に従って両手を挙げて客席を向いた二人の脇をくすぐる手下たち。
田辺さんが「きゃっ」っていって胸をおさえたんですよね〜かわいいったら〜もう初々しい〜紫の薔薇の人!
(でも森田氏的には将棋の時のアノ人なんでしょうが。あれはやたら似ていた・・・)
橋本さんには「蜷川組じゃないだぞ」といわれちゃったり。

後、橋本さんが一人でやっていたハリポタネタ。
大笑いしながら聞いていたけど、
後でよく考えて見たらジンの父親をジェームズと仮定したら、
ボラーはハグリットじゃなくてシリウスかルーピンじゃないのか?
(とりあえずネズミは却下)
っていうかボラーとツボイのどちらにどちらを当てはめていいものかしばらく本気で考えた。
(無駄な時間・・・)

緒川たまきちゃんはいのうえさんと同じく私も「広島に原爆〜」以来。
コメント読んで思い出したけどあれが初舞台だったんですよね。
ものすごくキレイな人だと思った覚えが。
ゴローちゃんがテンション高い役だったから余計に落ち着いて見えたし。
今回も美カッコよかった・・・
(是非「うそつき」と言って欲しかった。byトリビア

最後にパンフ読んでちょっと笑ったこと。
映画「ローレライ」に中島さんが企画参加して、
新感線メンバー(今回出ていた人の半分以上出てはりますな)も出ていたわけですが、
荒神の映像担当のところにばっちり樋口監督の名前がありましたね。
後で他所様のブログみたら会場にも来てはったようで。
もちつもたれつ。
いいことです(*^。^*)